今回ますだ動物病院の建築デザインを行った真泉と申します。
実は増田先生とは高校の同級生です。学生時代はよく一緒に受験勉強をしていた仲です。その頃から増田先生は獣医、私は建築家を目指していました。ある日、動物病院を開業する時には、建築をお願いするね、なんて将来の話をしていたのですが、まさか本当に実現するとは。大げさに言えば夢が形になったわけです。増田先生の英断と男気に感謝をしつつ、この動物病院の発展を願うばかりです。『顔のある建築』
私たちの建築には、表情が現れます。既成概念にとらわれず、大切にすべきことは何か、を探していくところから始め、意識の共有に時間を費やし、その過程で増田先生の人柄が、私たち自身に影響を及ぼし、結果として建築に反映されていくからだと思います。『大きな青い屋根』
地域の特性・条件に逆らうことなく、合理的な計画としています。 この地域で設計の課題となるのはやはり雪です。南側は日射を利用し雪を溶かして落とす緩やかな勾配の屋根に、北側は雪を溜めずに落とす急な勾配の屋根としました。必要条件から生み出した形は、動きが加わり、表情が豊かになりました。 それに大きなウロコのような鮮やかな青い屋根を葺く。海と立山連峰に囲まれ、水がきれいなこの町には鮮やかな青がよく似合います。建物は生き物です。木で構成された建物は、常に呼吸をし、季節によって伸び縮みを繰り返します。精巧に施工して頂いた米田木材株式会社とともに、心を込めてつくりあげました。皆様にも可愛がって頂ける存在となることを切に願っています。 ぜひ一度ご覧になってみてください。
株式会社 プラスマイズミアーキテクト 真泉洋介